歯周病というのは感染症です。感染症というと、新型コロナウィルスやインフルエンザ、HIV(エイズ)などが思い浮かびますが、歯周病もそれと同じく人から人へと感染します。感染の仕方こそ違いはありますが、感染源となる菌は橋の使い回し、キス、飲料の回し飲みなどでも簡単に感染し、その感染者は日本人の30代以上では3人に2人が感染していると言われています。特効薬はなく、完治は難しい病気です。
そして恐ろしいのは、この歯周病は進行する病気であることです。更にこの歯周病は「サイレント・ディシーズ(静かな病気)」とも言われているほど、自覚症状がなく、進行に気づきにくい病気ということです。それに輪をかけ、歯周病は糖尿病・心臓疾患・認知症や妊婦の低体重児出産などにも影響が及ぶというところです。
そして最も恐ろしいのは、この歯周病は日本人の歯を失う最も大きな原因であるということです。「健康の入り口」といわれるお口の機能を無残なまでに破壊していまうということです。知らず知らずに感染し、気づかないまま進行し、体を蝕みながら歯まで奪います。これらが歯周病が怖いと言われている所以です。
歯周病は顎の骨を溶かす病気で、溶けた骨は自力では治りません。したがって、もし歯周病になった場合、その進行を止めることが、治療の第一目標となります。歯科医院で治療を受ければ症状は治まり、進行は一旦止まります。しかしこれは歯周病が治ったわけではありません。少し気を抜くと、また症状が出始めたり進行し始めてしまいます。
そのため、中には「一度歯周病になったら手遅れ」という人がいるかもしれません。しかしそうではないのでご安心下さい。歯周病になっても、毎日のケアを続け、定期的に歯科医院にて歯周病治療(もしくは予防歯科)を受診することで、その進行も症状も止め続けることが可能です。
歯周病菌はほとんどの人のお口の中に存在します。しかしその活動を抑えることで、お口の健康を保つことができます。歯周病になったら手遅れではなく、手立てが必要というのが、正しい表現ではないでしょうか。
歯周病というのは、進行の段階があります。STAGE1(歯肉炎)→STAGE2(軽度)→STAGE3(中等度)→STAGE4(重度・保存不可)と進行していきます。多くの方がSTAGE1程度では自覚症状がありません。歯科医院にて指摘され、はじめて気づく方も多いと言われてます。STAGE2ぐらいから、歯ぐきの腫れや出血、痛み、歯の同様と次々に症状が進行していきます。
歯を保存できなくなるのは、STAGE3からSTAGE4にかけてで、こうなると早めに抜歯をしてあげなければ、その歯が菌の住処となり、他の歯を悪くする原因となってしまいます。
つまり、歯が抜けるのはSTAGE4ですが、定期的に歯科医院に通っていなければ症状に気づかず、気になる頃に歯科受診をするとSTAGE3になっていた、ということも珍しい話ではありません。
※)参考文献
歯周病の進行は2018年から変更され【軽度・中等度・重度】で示されていたものが、【STAGE】で分類されるようになりました。これは国際基準で統一するための名称・基準変更ですが、これにより、ガンなどの進行性の病気と同じく、進行がわかりやすくなりました。
歯周病を進行させないためには、歯周病の原因・住処をなくすことです。歯周病菌は歯垢(プラーク)という歯の歯肉の間にたまったネバネバの塊を好んで生息しています。そしてそれが固まった歯石にには、より一層歯垢が溜まりやすくなり、歯周病の進行の原因となります。
そのために、必要なのが歯科医院での歯周病治療及び歯石の除去です。歯石を取り、プラークの量をコントロールし続けることで、歯周病の進行は止めることができます。
歯周病は、一度罹患して進行が進むと完治が難しい病気です。しかしその反面、予防ができる病気でもあります。定期的に口腔内の歯石を取り、歯周ポケットの検査・経時変化を確認することで、歯周病の再発・進行を防ぎます。
「歯周病かな」と思ったら、おそらく罹患しているのが歯周病です。もし、歯ぐきに痛みや腫れがあったり、鏡を見て「最近歯ぐきが痩せてきた」「歯が長くなってきた」という症状が現れたら、まずは歯周病治療を受診しましょう。そして治療が落ち着いたら、定期的に予防に通うことで、歯とお口の健康を守りましょう。
アップル歯科は、予防を第一に考える歯科医院です。歯周病で歯を失いたくない、歯周病になりたくないとお考えなら、お気軽にご相談にお越し下さい。
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