「鏡を見ると顔が左右で違う」「写真に写ると口元がゆがんで見える」、そんな悩みから相談にこられる患者様は多くいらっしゃいます。
顔の歪みはこのような見た目の問題だけではなく、咬み合わせ・肩こり・頭痛・顎関節症など症状もさまざまで、その症状と原因に応じた治療をしていく必要があります。その中の原因の一つが不正な歯並びや顎のズレです。では、歯列矯正で顔の歪みはどこまで良くなるのでしょうか?
ここでは、顔の歪みの原因と種類、治療の選び方や日常で気をつけたいポイントまで、歯科医の視点で説明します。
顔の歪みは、左右・上下・前後のバランスが崩れている状態を指します。例えば、前歯の正中ズレ、口角の高さの非対称、顎の左右のずれ、噛み合わせ面の傾きなどが挙げられます。
軽度の左右差は誰にでもありますが、強い歪みがあると見た目だけでなく様々なデメリットにつながります。写真写りや表情の印象が悪くなる、老けて見える、笑顔に自信が持てないといった心理的な影響に加えて、機能面での問題も多く起こります。
特に、咬み合わせがずれていると片側だけで噛む癖が強まり、顎関節症・顎の痛み・口の開けにくさを招くことがあります。奥歯の高さが不均等な場合には肩こりや頭痛、首のこりといった全身の不調につながることも少なくありません。また、咬合が安定しないと歯に過度な力がかかり、歯の摩耗やひび割れ、歯周病の進行リスクが高まります。食べ物をしっかり噛み切れず、消化器系への負担が増すこともあります。
このように、顔の歪みは美容上の悩みだけでなく、 全身の健康や生活の質に影響する場合があります。
顔の歪みは歯列矯正で改善する場合と歯列矯正では改善しない場合の両方存在します。歪みの原因は主に3つで、歯科的要因・骨格的要因・機能的要因があげられます。
詳しくは別途記載しますが、歯科的要因は不正な歯並びの影響で顔に歪みを生じてしまう場合で、歯列矯正を行うことで改善が期待できますが、骨格的要因は外科的処置が必要な場合があります。機能的要因は歯列矯正と合わせて、姿勢や呼吸、舌の使い方など悪習慣の改善と合わせての改善で歪みの解消が期待できます。
まずは、下記3つのうちどれに該当するか調べる、または自覚がある場合も、歯科医院で検査をして必要な治療計画を提案してもらうことが顔の歪みの改善への近道になります。
デコボコな歯並び(叢生)・受け口(反対咬合)・上下の噛み合わせが深い(過蓋咬合)・上下の歯が反対重なり合っている(交叉咬合)などがあると、片方の歯だけを使って噛む(片噛み)癖がついてしまう場合があり、噛みやすい側に下顎が寄って、口元の左右差が強調されてしまいます。
歯並びや噛み合わせが原因で顔に歪みが生じている場合、歯列矯正によって噛み合わせを整えることで、正しい位置で噛めるようになり、顔の左右バランスが改善されたり、フェイスラインがすっきり整うことが期待できます。
骨格が原因で上顎・下顎の骨が非対称に成長している場合、歯だけの移動では限界があります。骨格性のずれが大きいケースは、顎矯正手術(外科)と歯列矯正の併用を検討します。
顎変形症といって顎のバランスに異常がある。生まれつきの変形や骨折や炎症等による後天的な変形、成長期の変形の場合は、症状や程度によっては保険適用による治療が可能になる場合がありますので、一度歯科医院にご相談ください。
頬杖、うつ伏せ寝、猫背・スマホ首、口呼吸、舌癖(歯を押す等)は筋活動の偏りを生みます。歯列矯正による歪みの改善だけではなく、姿勢・呼吸・舌の使い方を整えることで、より効果的に、歯列矯正後の結果の安定と見た目の改善が期待できます。
ブラケットとワイヤーで歯を動かす歯列矯正です。歯の回転・傾斜・挺出/圧下など細かなコントロールが可能で、口元のバランスを整えたいケースに向いています。
一般的な歯列矯正で多くの症例がありますが、金属の見た目が気になるというデメリットがあります。昔は銀色の金属が主流でしたが、白色や透明など目立ちにくい素材のものが現在では使われています。
透明で目立ちにくく着脱も可能なマウスピース型の歯列矯正です。歯を動かすステップに合わせてマウスピースを交換することで歯を動かしていきます。
今では広く知れ渡った治療方法で、多くの症例がありますが、適応できない歯並びもあります。また、簡単に着脱可能なため、ご自身でしっかりと装着時間を守っていただく必要があります。
歯列矯正で歯の位置を整えても、片噛みや口呼吸、舌癖が残れば、筋肉の使い方が偏りやすく後戻りの一因になります。舌を上顎に正しく置く習慣を身につけ、鼻呼吸を基本にすることで、下顎の位置が安定しやすくなります。日中は唇を軽く閉じ、上下の歯を接触させない「リラックスポジション」を意識しましょう。
また、姿勢は咬合にも影響します。猫背やスマホ首は頭部が前に出て下顎が後退しがちです。デスク環境を整え、背中と骨盤を立てる座り方を習慣化すると、噛み合わせが安定します。就寝時は横向きの強い圧迫やうつ伏せを避け、頬杖など片側へ力が掛かる癖は意識的に減らしましょう。
これまでご説明してきた通り、歯列矯正で改善できるのは、歯科的要因(歯並びや噛み合わせが原因)の歪みです。一方で、骨格的要因が大きい場合は矯正だけでは難しいこともあります。まずは「自分の歪みの原因がどこにあるのか」を正しく見極めることが大切です。
そのためには、歯科医院での精密な検査が欠かせません。気になることは遠慮せず質問し、疑問や不安を残さずに納得してから治療を選ぶことが重要です。治療のゴールやリスク、期間や費用の内訳(調整料・保定装置・通院料など)、さらに骨格性が疑われる場合は外科との連携やCT・セファログラムによる診断まで、しっかり説明してくれる医院を選びましょう。
顔の歪みの改善は、見た目の美しさを整えるだけでなく、噛む・話す・呼吸するといった日常生活の質にもつながります。だからこそ、信頼できる歯科医師に相談することが第一歩です。当院では患者さまの不安に寄り添いながら、一人ひとりに合った治療法をご提案しています。まずはお気軽にご相談ください。
アップル歯科では、無料の矯正相談を承っています。顔の歪みに対して歯列矯正をお考えであれば、お気軽にご利用下さい。
当院における顔の歪みに対する歯列矯正の治療について質問の多い内容
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