歯の定期検診

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歯の定期検診について

「歯の検診」行ってますか?

皆さん歯医者にはどれぐらいの間隔で通っていますか?歯が痛い、しみる、見た目が気になるといった症状を持って歯医者に行く方もまだまだ多いかもしれません。しかし、2016年の日本歯科医師会の調べによると、1年間に検診が目的で歯科を受診された方は44.6%だったそうです。つまり日本人の2人に1人近くが検診を利用されたということです。

しかし、やはり半数以上は痛くなるまで治療にいかないという方になると思います。そして、治療し終わり気になるところが解決すると歯医者から遠のき、また同じような症状が出た時に通うという歯が悪くなるループを辿っているのかもしれません。そもそも、歯の治療というのはほとんどが削ったり詰めたり、神経を抜いたり、最悪の場合歯を抜いたり、治療とはいうものの自身の身を少しずつ失っていくものです。一度治療すると二度とはもとに戻りませんし、治療した歯は再発リスクや歯の寿命が縮まることもあります。ですから、悪くなる前にチェックする歯の検診は、治療する頻度を下げる効果的な方法です。

※1)この1年間に 1 回以上、「歯科医院もしくは病院の歯科でのチェック」を受けている人は 44.6%、「学校や企業で、歯や口の中の状態をチェックしている」人は 4.0%、「自治体(都 道府県や市区町村)で行っている歯科検診」を受けている人は 1.6%。これらのいずれかの 検診・健診を受けた人は全体の約半数(49.0%)にあたります。

定期検診は最高の予防法

当院では、定期検診の大切さを、治療やカウンセリングを通して患者様にお伝えしております。どれだけいい治療をして、歯を白くしたり、汚れを取り除いても、それが維持できなければ治療した意味は半減されます。一度良くなったお口の中の環境を、末永く維持することも定期検診の大きな役割です。悪くなりかけていないかを調べることで、むし歯や歯周病で治療が必要になる前に対処したり、汚れがついてきているところはセルフケアの指導を行ったり、歯科衛生士が除去することでお口の環境をいい状態に保つ事が出来ます。

これを続けることで、むし歯や歯周病にのリスクを下げることができ、歯を削ったり抜いたりする治療から遠ざけることに繋がります。また、3〜4ヶ月に1度はチェックしていれば、万が一治療が必要になっても、最小限で済むことも多々あります。

定期検診の目的は「悪いところを見つける」わけではなく「悪くならないようにする」ことです。今からでも遅くはありません。歯医者を悪くなったら行くところではなく、悪くならないために行くところへと、考え方をシフトしてみませんか?

定期検診の内容

定期検診ではお口の中に以上がないかを確認し、取り残した歯の汚れや付着した歯石の除去なども行います。

むし歯の検診

治療した歯はメインテナンスをしなければ劣化や予後不良を起こすことがあります。歯と詰め物や被せ物の接着面に段差ができ、その隙間からむし歯が再発したり、気づかないうちに破損していることもあります。定期検診では、新しいむし歯だけではなくこのような治療歯の状態や二次カリエス(むし歯の再発)の可能性についても調べていきます。むし歯の治療の繰り返しを予防します。

歯周病の検診

ブラッシングが上手くできていなかったり、歯石が沈着したままの状態が続くと、歯周病が進行します。検診時には歯周ポケットの深さや磨き残し・歯石の有無をチェックし、これらの除去は行いますが、根本的な解決法として患者様のブラッシングも重要になってきます。歯磨きが疎かになってしまうと、歯肉に炎症が出たり口臭の原因にも繋がります。定期検診でこのブラッシングの評価を繰り返し行い、患者様ごとの歯磨きの改善方法をお話します。セルフケア・プロケアの両面で歯周病の予防を図ります。

咬み合わせの検診

治療した歯が高くないか、しっかり咬み合っているかの確認を行います。しっかり咬めていても、歯ぎしりや食いしばりなどにより歯がしみたり歯肉が下がってしまうこともあるので定期的にチェックする事が大切です。

定期検診では上記のほか、患者さん自身が気になることをお伺いしたり、歯科医師や衛生士から見て気になることをお伝えすることで起こりうるお口のトラブルを未然に防ぐ対策を考えます。また、40歳以上の方は、口腔内や舌に出来物や以上がないかも確認します。歯科の定期検診で口腔がんや舌がんが早期に発見されることもあります。むし歯や歯周病、咬み合わせの問題以外でも、お口に関する未来のトラブルを防ぐためには定期検診は有効な手段です。

定期検診の頻度は年に3〜4回程度です。むし歯の治療なら小さなもので3〜4回、痛みを伴うようなむし歯となると1度の治療で5回以上は通院が必要となります。歯の痛みと治療の痛みに怖さを感じてお越しいただく5回よりも、笑顔でお話する年3〜4回の検診の方が、私たち歯科医院側にとっても嬉しい歯科の利用の仕方です。

健康保険のない海外では治療費が嵩むため、歯の検診を受けることが当たり前になっている国もたくさんあります。歯が悪くならないため、歯を失わないために、痛くなくても歯医者を利用する検診で、あなたも8020(80歳になっても20本の自分の歯が残っている状態)を達成しましょう。

この記事の編集・責任者は歯科衛生士の森 美沙希です。
DH森
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歯の定期検診 | 公開日: 2020/04/23 | 更新日: 2020/04/23 | by アップル歯科尼崎駅前

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