何科にかかればいいのかわからない微妙な症状、何科に行くべきかをご説明します。
口内炎や顎の痛み、お口やお口の周りの怪我や病気、「医者にかかりたいけどこれって何科に行けばいいの?」と、お悩みになられたことはありませんか?
ここでは、お口周りの病気や怪我のよくある「何科にいくべき」かをご紹介します。
また、もしわからない場合は、電話で問い合わせて頂いても全く問題ありません。お気軽にお尋ね下さい。
ただし「緊急性のある症状か」や「すぐに病院を受診する必要性があるか」をお迷いの場合は、#7119という、国の救急安心センター事業を利用しましょう。#7119は「救急車が必要かも」という症状に対して、緊急性の高さを判断してアドバイスしてくれる電話相談です。
誰に聞けば良いのかわからない症状と診療科
みなさんはどういった理由で歯科医院を受診しようと思いますか?
歯がしみる時・痛みがある時、もしくは定期検診のハガキがやってきたから、など理由は色々あると思います。では一般的にはどういった理由で歯科医院を受診されている方が多いんでしょうか?
日本歯科医師会による「歯科医療に関する一般生活者意識調査2016年」では直近1年間に一回以上歯科医院もしくは病院歯科での口腔内のチェックを受けたと答えた人は44.6%でした。
また同調査において歯科治療経験者は合計96.2%にも上り、その中でも歯科受診のきっかけとしてもっとも多かった回答は「痛み・はれ・出血があったから」が(32.3%)、その次に多かったのは、「定期的に通う(チェック)時期だったから」(31.9%)」と定期健診のための受診でした。
やはり歯科受診の理由として多いのは痛み・はれ・出血といった何かしらの症状が出て不快感を感じるからであったり、3ヶ月や4ヶ月に一回お掃除・虫歯チェックを兼ねて来院するといった歯や歯茎に関する事で、とても想像しやすいことのように思います。
しかし、以下のような症状に悩まれておられる方の中には、「これって何科に行けばよいの?」と迷ってしまわれる方も多いようです。
意外にご存じない方もおられますが、口内炎は歯科もしくは耳鼻咽喉科領域の疾患です。しかし、口内炎と似た疾患で「熱の花」と呼ばれることもある口唇ヘルペスは皮膚科もしくは内科の疾患のため、それと混同してしまう方も多いのではないでしょうか?
それでは歯科と耳鼻咽喉科、どちらに行けば良いのでしょうか?これは難しいところですが、もし口内炎が歯にあたっている場所にできたり、義歯など、歯が原因と思われるものであれば歯科で良いかと思います。また、「口腔がん」を疑うような場合でも歯科で診ることができます。
いずれにしても、治療法はお薬を投与するか、経過を診るだけになることも多いので、「診察」という意味では歯科で問題のない疾患だと思います。ひとまず歯科に行って、歯科意外の原因が疑われれば、他科へのご紹介となります。迷ったら歯科に行きましょう。
口が開きずらい・顎が痛いというのは、顎関節症の可能性が高いです。顎関節症とは、顎の痛み・口を開けにくい・関節音がするといった症状を伴う、顎の関節や顎の筋肉(咀嚼に関わる筋肉)の病気です。
顎関節症の主な症状としては、歯軋り・食いしばり・悪い噛み合わせ・ストレス等が考えられ、口を開けたり閉めたりする時に雑音が鳴ったり、開けずらかったり、顎のあたりや耳の前になどに痛みを感じることで異変を感じる方が多いです。
顎の関節と聞くと歯医者に関係ないように見えますが、実際は物を噛むという咀嚼運動を行ったり、口を開け閉めする開閉口運動をする際に顎の関節は起点となるので歯科の領域になります。
口の中が切れた、歯ぐきが切れたなど、お口の外傷は歯科領域の疾患です。
「縫うかもしれないから整形外科かな?」と思われる方もおられますが、口腔内の外傷は「歯科に行って下さい」と言われていまうでしょう。ただし、歯科でも外傷に関しては慣れていない医院もありますので、事前に電話で縫合が可能かどうか、聞いておいたほうが良いかもしれません。
お口付近の外傷でも口唇の外側であったり顎の外側であれば歯科ではなく整形外科・形成外科・外科等になります。今度は逆に歯科に来ても、他科を紹介されることになってしまいます。
顎はときに、あくびや大きくお口を開けただけで外れることがあります。歯科の治療でも、大きくお口を開けるため、治療中に顎が外れてしまう方も中にはおられます。
関節の脱臼だから整形外科?はたまた整骨院?と思われる方もおられるのではないでしょうか?
ですからもちろん、顎が外れた場合の受診科目は歯科で大丈夫です。
歯科口腔外科の標榜があるところが好ましいですが、一般的な歯科医院でも通常対応可能です。
ただし、何度も外れる場合は手術が必要なこともあります。その場合は手術が可能な病院での検査が必要となります。
「これって何科?」と思うような症状は、人によっては「恥ずかしくて聞けない」という方もいるようです。
しかし、口内炎にしても顎の不調にしても、身体から発せられる何らかのサインです。その原因は単なる疲れかもしれませんが、重病や重症化の始まりかもしれません。
ですから「しばらくすれば治るか」と放置するより、早めに相談することは決して悪いことではありません。「こんなことで病院に来るな」とは誰も言わないはずです。
もし身体の不良でお悩みでしたら、些細なことでも医者や歯医者に相談しましょう。また、何科に行けば良いのかわからない症状は「#7119」に電話して国の救急安心センター事業を利用して下さい。
口の中とその周囲、歯や顎など、口周りを「歯科領域」いいます。
歯医者は、この歯科領域を対象とした病気や怪我を診ることができます。つまり唇が切れたり、歯茎を縫う必要があっても、「外科の領域」ではなく「歯科」が治療を行う範囲ということです。
ですから、お口の周りのお悩みでしたら、大抵は「歯医者に相談」で問題ありません。
万が一間違っていても問題ありません。必要に応じて「喉や鼻なら耳鼻咽喉科」「骨なら整形」など、適切な病院をご紹介させていただきます。
ただし、紹介になっても診断をすると治療費はかかってしまいますので、気になるようでしたら先にお問い合わせ頂いたほうが良いでしょう。
この記事の編集・責任者は歯科医師の田中 公之です。
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