どうして女性の方がガミースマイルになりやすいの?という疑問に歯科医師がお答えします。
笑ったときに歯茎が少し見える状態を「ガミースマイル」と呼びますが、現在では約10人に1人がこの症状を持っているとも言われており、決して珍しいものではありません。
ガミースマイル相談は年々増えていますが、その多くは女性です。しかし、確かにガミースマイルは女性に多いと言われていますが、2024年8月時点では、なぜそう言われるのか、はっきりとした理由はわかっていません。
とはいえ、女性の方がガミースマイルの発症率が高いという調査結果を発表している方もいます。
まだ明確な理由が特定されていないだけで、将来的に何らかの根拠が見つかる可能性もあるかもしれません。ここでは、なぜガミースマイルが女性に多いとされるのか、その理由について考えてみました。
ガミースマイルが女性に多いと言われる理由の一つは、 知名度の高い女性芸能人やスポーツ選手の中にガミースマイルの方が何名かいるため、そのイメージが強くなったからではないかと考えられます。
つまり、偶然にも男性よりも女性の有名人にガミースマイルの方が多かったことが、その印象を作り上げたということは十分に考えられます。
ガミースマイルが女性に多く見られる理由の一つとして、女性と男性ではお口周りの皮膚の柔らかさに差があることが挙げられます。
女性の皮膚は柔らかく、笑ったときに上唇が上がりやすい傾向がありますが、男性の場合は皮膚が比較的固いため、上唇が持ち上がりにくいという違いがあります。
上唇が上に持ち上がらないということは、男性は歯茎が見えにくい、すなわちガミースマイルになりにくいとも言えます。
個人差はありますが、一般的に男性の皮膚は女性よりも約20%厚く、皮脂の分泌も多いため、皮膚が固くなる傾向があります。
これによって歯茎が隠れるため、男性は本来ガミースマイルであっても、歯茎が見える確率が低くなる場合があります。
一方で、加齢により口周りの筋肉が衰えると、上唇が持ち上がりにくくなり、歯茎が見えにくくなる「逆ガミースマイル」という状態になることがあります。
ただし、筋肉の衰えは、口角が下がり老けた印象を与えるため、歯茎が見えにくくなったからといって、嬉しいことではありません。
女性に限ったことではありませんが、上唇の位置や歯の短さなど、いくつかの要因が考えられます。
その中でも特に多い原因の一つに、上顎の骨が前方に突き出している「上顎前突」があります。
上顎前突は、骨格の遺伝による先天的な要因である場合もあれば、幼少期に指しゃぶりなどの悪習癖を続けた結果、歯が前方に傾いてしまう後天的な要因によることもあります。
また、過蓋咬合といって、上顎の前歯が下顎の歯に覆いかぶさっている状態もガミースマイルになりやすいかみ合わせの一つです。これも上顎前突と同様に、生まれつきのものであったり、頬杖をつくなどの幼少期の悪習癖が原因で起こることがあります。
これらの原因がすべてのケースに当てはまるわけではありませんが、ガミースマイルが起こりやすい人によく見られる特徴です。
男性より女性のほうが骨格の遺伝を受けやすいということはなく、幼少期の悪習癖の発生率にも男女差があるとは考えにくいです。
したがって、「ガミースマイルが女性に多い」という説は、あくまで一般的なイメージに過ぎないと考えられます。
参考: 原因を詳しく知りたい方へ
ガミースマイルが女性に多いかどうかを裏付ける確かなデータはありませんが、当院ではガミースマイルに悩んで来院される患者様の多くが女性であるという印象を受けています。
ガミースマイルに限らず、歯並びや歯の色といった見た目に関する悩みを抱き、「もっと美しくなりたい!」という願望を持つのは、一般的に男性よりも女性に多い傾向があります。
現在、ガミースマイルで悩んでいる女性の皆様にまず知っていただきたいのは、この悩みを持つ女性は決して少なくないということです。
ガミースマイルは珍しいものではなく、20〜30代の約10人に1人がガミースマイルであるというデータを公開しているサイトも多くあります。
このことから、ガミースマイルになる確率が決して高くないことがわかります。
ガミースマイルに悩む女性の多くが、このような審美的な悩みを抱えているようです。美容や見た目への関心が男性よりも高いことが、その理由の一つかもしれません。
ガミースマイルは歯科治療で改善ができる場合があります。深い悩みを抱えてお過ごしでしたら、まずはご相談ください。
ガミースマイルでお悩みの方の中には「ガミースマイルは病気だ」と思っている人もいるようですが、決して病気ではありません。
ガミースマイルは、歯や歯茎、骨格などの遺伝的な要因によって、歯茎が見えやすくなっている状態ですので、それ自体が身体を蝕むことはありません。
ただし、ガミースマイルと併発する不正咬合(出っ歯や過蓋咬合)は、虫歯や歯周病のリスク高かったり、口が乾燥しやすいなどの問題を持っています。
そのため、ガミースマイルの改善は見た目だけでなく、咬み合わせの改善を伴う治療になることもあります。
ガミースマイルの治療には、歯肉の切除や歯列矯正などの方法がありますが、患者様の状態によって最適な治療法は異なり、それによって費用も大きく異なります。2つ以上の治療を組み合わせる必要がある人もいます。
また、場合によっては骨切り術が必要になることもあり、その場合は口腔外科や専門の医療機関での対応が必要となることがあります。まずは歯医者で診察を受け、相談してみてください。
ガミースマイルの状態にもよりますが、歯が傾いている等の場合は歯列矯正で治療できる可能性があります。
ガミースマイルはコンプレックスの原因となる大きな要因です。恥ずかしいと思う必要はありませんので、お気軽にご相談ください。
参考: 治療方法を詳しく知りたい方へ
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